🐾顕微授精(ICSIとIMSI)について調べてみた 🐾

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こんにちは かぷ🐾 です。

 

顕微授精に進むことが決まり、また情報収集が始まりました。

今回は調べたことについてまとめます。

(論文からの引用もあるので少し読みにくい内容になっているかもしれません。)

   

調べてみると、ナチュラルアートクリニック日本橋(NAC日本橋)での顕微授精は全てIMSIで行うことが判明しました。

いむじー🤔?

なんぞや🤔🤔? 

 

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精子の大きさ🐾

いむじー…なんぞや🤔

の前に、精子の大きさ胚の大きさについてまとめます。

 ※胚というのは受精して間もない卵(厳密には卵ではありません)のことです。

   

精子は、小さくてうようよしているというイメージがあります。

実際、精子の大きさは卵や胚の1/20しかありません。

全然大きさが違うのです。

(そう思うと20倍のサイズの卵に飛び込んでいく精子…勇敢すぎます👀👏)

  

小さいものを細部まで観察しようとしたら、恐らくルーペ🔍を使うと思います。

拡大することで情報量が増えるからです。

この拡大することこそが、顕微授精成功の鍵となるところかもしれません。

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顕微授精を行う場合🐾

そもそも、顕微授精は誰に対しても行なって良いというものではありません。

適応外の人に顕微授精をするのはオーバートリートメント🙅‍♀️になってしまいます。

    

まずはしっかりと適応を知るところからです👇

精子の受精能低下が考えられるとき(数が少ない、動きが不良、奇形が多い、精子先体異常)

卵子透明帯異常 →卵が鉄壁バリアで強固に囲まれて守られているイメージです。敵の侵入を許さず!といったところしょうか…

原因不明受精障害 →媒精(ふりかけ)による体外受精で受精率が低い、もしくは全く受精しないときです。

・精巣精子あるいは精巣上体精子を用いた体外受精の場合

  

んーなるほど🤔

最後の項目は専門的でよくわかりませんが、一つ目の項目はクリアしたかぷ家…✌️

(精液検査の結果はこちら

適応です。

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何も見えていなかった🐾

適応ということも分かり、ようやく本題です。

先ほどから顕微授精という言葉が出ていますが、一般的に顕微授精はICSI(イクシー)と略されるようです。

ICSIに関しては次のような記述を見つけました。

論文
論文

現在ICSIによる精子の選別は胚や卵を通常観察する際に用いる400倍率の倒立顕微鏡下で観察、評価される。

胚や卵をみるのに適している400倍・・・ん🤔?

胚や卵と比べて精子のサイズは20分の1しかないはず。

その同じ倍率で精子を観察しているのか🤔

更に論文は続きます。

論文
論文

400倍だと、運動性とある程度の形態からの特別な注意が払われることなく精子選択をしている現状がある卵や胚と同じような細心の注意を払った選別が行われているとは決して言えない

  

なんてこったい。

   

つまり、より小さい精子はより高倍率で観察しなければならないということです。

そこでIMSI(イムジー)の出番です。

IMSIも顕微授精の一種ですが、その違いを簡単にまとめると…

ICSIで使う拡大倍率よりも、もっともっと高倍率で精子を詳しく観察し選別、選別された精子を用いて行う顕微授精のことです。

つまり、とても小さい精子はでっかく拡大観察してより良い1匹を選ぼうということだと思います。

これは卵や胚の大きさと精子の大きさを考慮すれば自然なことといえます。

その拡大がどれくらいかと言うと、倍率なんと…👀

ICSI 400倍に対し

IMSI 6000倍‼️

おー。桁が違う…👀

6000倍ともなると素人でも良く見えそうだなーというのはわかります。

実際、このような記述がありました。

論文
論文

400倍と6000倍以上の精子像から得られる情報の差を目の当たりにし、最善と思いながら実施してきた400倍での形態観察に大変ショックを受けた。400倍ではなにも見えていなかったのである。

・・・

潔い良い‼️

気持ち良いぐらいに潔い👏

見えてなかったと認めておられます👀👏

専門の先生方がこうおっしゃるのですから、その差は明らかなのでしょう。

顕微授精は人為的にオンリーワン精子が選ばれますので、より良い環境下で選別してほしい(患者側)、選別したい(クリニック側)というのは当事者すべての願いだと思います。

その点、IMSIを採用しているNACの顕微授精ではかなり詳しく精子の運動率精子の形態を観察しその中でエリートを選び出してくれるということなので患者としても安心感があります。

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エリート精子🐾

そこまで詳しく観察する意義は…というと

より良い精子選別は、着床やその後の発達に重要な役割を果たしていると言われているからです。

(精子の成熟性が8分割までの胚発達に影響を与えるともされています。)

論文
論文

受精後の胚発達に精子の質が大きく関係するのは疑いようのない事実であり、精子選別により高度な形態的選別を加えることが臨床成績を高める可能性がある。

なので、細かく精子の形態(特に精子頭部における空胞の有無)を観察しながら、良い精子を選別していくことは重要になってくるのです。

   

そうなると…🤔

全症例、IMSIでやれば良いのに🤔

そう思ってしまいますが、調べると色々と事情があるようです。

 

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分かれる見解…🐾

IMSIの肯定的な面ばかり挙げてきましたが、以下の様な見解もあるようです。

論文
論文

精子頭部と精子染色体異常に関する報告をみれば400倍程度での精子頭部の評価も十分に効果があがる。

今は顕微鏡の進化も著しく解像度があがってきているようなので、6000倍にまで拡大しなくても良いのかもしれません。

論文
論文

IMSIの受精率がICSIより高いという確かな根拠はない(両者の受精率は共に約70%)

受精率ではなく、IMSIでは流産率が低下するという報告もあるようです。

論文
論文

1000倍にて選別した大型の空胞様構造を有する異常精子の染色体異常率は正常精子の場合と有意差はなく、大型の空胞様構造と精子染色体異常の関連性は認められない

大型の空胞があっても染色体異常との関連がみられないということは、6000倍にまで拡大してその構造物を発見しなくても良いということになります。

強拡大しなければわからない微細構造による効果やメカニズムは分かっていないようです。

論文
論文

IMSIの臨床的意義の有無はあきらかになっていない

IMSIは必要ないという見解もあるようです。

  

以上のように、IMSIには否定的な論文もあり、このことからIMSIを採用していないクリニックも多いのだと思われます。

  

まだ発展途中の新しい分野だと思うので、見解が分かれるのは仕方のないことだと思います。 

患者としては単純に、高倍率でみてもらうに越したことはないのかな〜

と思うので、個人的にはIMSI採用のNAC日本橋に転院して良かったと思っています。

   

あとは…NAC日本橋を信じてついていくのみ٩( ᐛ )و

6000倍でエリートを見つけて欲しいと願うばかりです。

     

記事内の論文は、木場クリニックと弘前大学の先生方が別々に出されている論文から勝手に引用しました🙇‍♀️

  

最後までお読み頂きありがとうございました🐾

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